妊娠35週にして、かかりつけの産院を変更することになりました。もちろん分娩予約も変更です。
出産予定日1ヶ月前となった段階でのトラブル発生。まさかこんなことになるとは想定外の出来事だったし、臨月間近の焦りもあってこの時期からの産院探しは疲れ果てました…
安心して産める産婦人科探しを十分してこなかったことを、ただただ後悔しています。
かかりつけ産婦人科は近所の総合病院でした
私が2人目妊娠してから通っていた産婦人科は、家から徒歩10分程度で行ける総合病院でした。
1人目の時とは住んでいるところが違うので、以前と同じクリニックに通うことはできません。2人目妊娠発覚してから急いで産婦人科探しをして、とにかく近所だし1人目を連れて通いやすいというのが決め手となって、その病院に通うことにしました。
評判のよい大病院ですし、ここへいけば間違いないだろうというのも決め手です。
総合病院の産婦人科に通ってみた感想
実は1人目を出産したのも総合病院。里帰りでの出産でした。建物自体が古く、設備や食事なども大変質素なものでしたが、分娩中も入院中もベテランの助産師さんが親身にサポートしてくださったので非常に居心地が良く、先生も毎回大変丁寧に診てくださったので、その安心感には信頼をおいていました。
里帰りまでに通院していたのはイマドキのホテルみたいな設備で人気のレディースクリニック。初めてだったのでよくわからなかったのですが、4Dエコーなどの設備は充実していたものの、今考えるとかなりテキトーな診察だったなぁと感じます。ここで産まず、里帰り出産を選んで本当に良かったと感じました。不整脈を指摘されて、出産前に念のため循環器科に回されて本格的な心臓エコーをしてもらったこともありました。
そして今回2人目で通院していた総合病院ですが、里帰り先の総合病院と同じく設備などは古めかしいです。いや、里帰り先の病院以上に年季が入った建物です。
当然託児所なんぞもありませんが、子連れで通院してもいつも快く迎えてくださり、サポートがあったので助かりました。特にトイレは大変古いつくりのままなので、ベビーカーを持ち込んでの検尿は大変でしたが、まあなんとか問題のないレベルです。
しかしながら先生は大変信頼できる方でした。助産師さんもベテラン感が漂いまくった面子揃い。エコーは白黒の2Dしかないですが毎回驚くほど丁寧に見てくださり、16wで性別もわかりました。13wぐらいまでのほうが染色体異常がわかりやすいとのことで、首のむくみなどがないか妊娠初期からシッカリ見てくださり、妊娠中機からは心臓の動きなど各臓器の動きにも説明があったので安心できました。
血液検査の際は各科の患者さんをまとめて行う採血室に誘導されるので、その部隊の看護婦さんは採血のプロ。注射が驚くほど痛くないのが印象的でした。
この総合病院で出産することも決めた理由
何と言っても近い!!!
総合病院ですが、どこの産院へ行くよりも家からダントツで近いです。陣痛が来た時もタクシーを待つほうが時間がかかりそうなので、状況によっては徒歩で行こうかなと思ってたぐらい。
入院した時にお見舞いも来てもらいやすいし、子連れ通院で近いというのはありがたすぎる条件でした。実際まったく通院が苦ではなく、本当に楽でした。
他の産院候補が見つからなかった
いざ産婦人科を探してみて、うちの地域の産院のなさには驚きました。
団地も多くて、けっこうファミリー世代も多い住宅街になるんじゃないかと思うんですが、ほんっとに驚くほどないんですよ!産婦人科が!!
「このへん住んでる人、みんなどこで出産してるの?」と、ただただ疑問に思うほどでした。
通院が面倒に感じるところばかりだったので、自宅近辺で産む場合、この総合病院以外はどの産院とも比較すらしませんでした。
いつもと環境も人も違うところに娘を寝かせるという不安
1人目の病院が大好きだったということもあり当然里帰り出産も考えましたが、入院中にまだ1歳の娘を私なしで不慣れな状況下(実家)に寝泊まりさせるのがとても心苦しかった。
ジジババにはそこそこ頻繁に会っているので慣れてますが、短時間預けることはあっても、ひとりで寝泊まりさせたことはありません。毎晩私にべったりとくっついて寝ているし、私がそばにいないと夜泣きもまだ多少あるので、弟という名のライバル登場というデリケートな時期だからこそ、せめていつもの場所&パパの隣で寝かせてあげたいなと思ったのです。
幸い義父母に入院中の子育てサポートを頼めたので、里帰り出産をやめる選択肢ができました。
今や里帰り出産するほうが大変そう
親のサポートがないというのは大変ですが、今や実家よりも住み慣れた自宅が最も落ち着きます。新生児のお世話も2回目ともなれば不安は少ないだろうし、わんぱく1歳児のイラズラ対策も万全の仕様になっているので気が楽。
34週ぐらいまでに里帰り先の病院に転院となるのが普通だけど、1ヶ月も前から実家に居座るのは上記の理由で苦痛に感じるし、だからといって検診のたびに実家に帰るのも面倒。そして何か体調に変化があった時が怖い。
子連れでしばらく実家で生活するためには、出産準備品だけでなく子育てグッズや娘の衣服なども持ち込まないといけないので、1人目とは荷物の量も違います。何かしようと思った時に、「そうだ、あれ持って来てない!」が出てきたり、何か自宅の方面で用事があるたびに行き来しなければならないことを思うと、め、めんどくさい…自宅へ帰りたい…ってなることが容易に想像できました。
旦那も私がいないと「あれどこ?」とかイロイロ言ってくるだろうし。
今のところ出産後も親のサポートは必要に感じていませんが、2人育児なめてるだけかもしれません。ゆっくり孫の顔見せをすることで親孝行にもなるだろうし、産後実家にしばらく里帰りさせてもらうかも?という予約だけはちゃっかりしています。笑
個室にすれば娘も入れた
1人目の時は特に個室の必要性を感じなかったので大部屋でした。病院に入院すること自体初めてだったし、誰もいない部屋よりも人っけがある方が安心感があったので。他のママさんと交流できたのも良かったです。
ただ今回は2人目なので、面会を気兼ねなくできるかどうかは最重要課題。里帰り先の総合病院は病室に家族しか入れず、さらには自分の子でも小さな子供は産科エリア立ち入り不可でした。立ち会い出産はもちろん、個室であっても、です。厳しい!!(産科エリアから出た面会スペースであれば誰でも面会OK。ただし生まれたばかりの赤ん坊は当然連れていけません。)
ただ同じ総合病院でも、家の近所の総合病院であれば個室なら誰でも入室して面会OKということだったので、そこにも大きなメリットを感じました。昼間ゆっくり会えるなら十分でした。
妊娠初期から出産後のサポートまで同じ病院で診てもらえる安心感
やはりずっと同じ先生や助産師さんに最後まで診てもらえるにこしたことないです。
生まれてからの一ヶ月健診や母乳外来(助産師外来)に行きやすいというのも大きなメリット。新生児を連れてのお出かけは近所に限ります。マジで。
+αの入院特典に憧れこそあれど不要だった
イマドキの産婦人科ってすごいですよね。ホテルのような設備だったり、エステのご褒美だったり、有名レストランに負けないぐらい豪華な入院食。もちろん憧れこそありましたが、まあ必要十分だったので…
友達の話聞いているとすごくうらやましかったけど、ここは目を瞑りました。
インフルエンザの大流行で面会制限があると言われる
34w6dの妊婦健診の帰り際、助産師さんに
「そうそう、今ねインフルエンザが大流行していて、15歳未満の子は入れないという面会制限があるんだけど。」
という話を突然かるーく言われました。かるーく。
あまりに軽く言われたので、初めは「そうなんですか〜」と私も軽く返したんだけど、
「今はギリギリ大丈夫な状況だけど、今後入院患者さんのいる病棟への入室規制がさらに厳しくなって旦那さんすら入れない可能性もあって、立ち会い出産も無理になるかもしれないし、入院中も誰とも面会できなくなって、荷物の受け渡しだけ入口でしてもらうだけになるかも?」
と言われ、ようやく事の深刻さを理解しましたよ。ええ。
「何よりも新生児を守るためだからねぇ」
いや、わかりますよ。わかります。小さな我が子の命を守るためにしてくださっていること。そうするべきでしょう。ありがたいことです。
で、でも…
家族と面会できないことはさておき、子育てワンオペ中の昼間に陣痛が来たら娘を連れてひとまず病院に行くつもりでいたけど、15歳未満の娘が病棟エリアに一切入れないなら娘と一緒に陣痛室にすら入れないってことですよね?
え?どうしろと??
「陣痛きたときに子供と2人だけで来られたら困るから、すぐに子供を預けられる人を見つけておいてね」
その疑問をぶつけてみると、サラっとこう返されました。いつも優しい助産師さんなのに、今日ばかりは鬼のよう…
まあそれが常識だろうとは思ってたけど、致し方ない状況なら多少融通は利かせてくれるだろうと思ってました。でも15歳未満立ち入り禁止となると、「しばらくしたら旦那が来るので」などとゴネることすら無理ということ。これは本当にまずい。
こういう融通のきかなさは、総合病院ならではだなと思いました。インフルエンザ流行の季節が出産予定日(つまり冬〜早春生まれ)だと、こういうリスクがあるということは知っておかなければなりません。
2人目の経産婦だし、陣痛が来たと気づいてから誰かが駆けつけてくれるまで家でじっと一人で待つのは怖い。旦那も仕事の事情ですぐに駆けつけられない時かもしれないし、義父母が運悪く外出中に起こるかもしれない。交通事情が悪くて、いつも以上に時間がかかることだってあるだろうし。「1人目難産だったんだし、そんな早く生まれないよ!」と言われても、子連れだとどうにも動けないし、怖いもんは怖いのだ。
それに陣痛きた時のことはなんとかなったとしても、娘に何日も会えないなんて、突然生き別れのように離れ離れにさせられるなんて。寂しい。寂しすぎる。
娘は平気かもしれないけど、私が無理・・・
こんなことなら里帰り出産の方が、全然マシじゃないか。両親のどちらかと常に一緒にいればいつ陣痛がきても安心だし、ゆっくり会えなくとも面会できるんだから。
里帰り出産も候補に含め、改めて産婦人科探し
いざ本気で自宅周辺の産婦人科探しをしてみると、徒歩圏内こそないけれど、お世話になりたいと思える産婦人科って意外とありました。
まず産婦人科探しをするにあたって、一つ誤っていたことがあります。
それは「市内」を条件に探していたところ。
我が家は某市の端のほうに住んでいるということをすっかり忘れていました。隣接している市の方面をなぜ候補に入れていなかったのだろうか。
隣の市まで検索範囲を広げれば、ものすごく条件の良い産婦人科が見つかりました。
- 車であれば自宅から15分ほどあれば行ける
- 駅前徒歩数分(旦那が通勤で乗っている電車の途中下車駅)
- 駐車場も完備
- リニューアルしたばかりのキレイな病棟
- 全個室
- 朝早くから晩遅くまで面会できる
- 子連れ入院も対応可
- 検診時や子連れ入院時に預けられる保育士常駐の託児所付き
- 入院中は衣服のクリーニングサービスあり
- 口コミが多く、先生や助産師さんの評価もいい
- エコーには定評があり、撮り溜めた検診時の4Dエコーと出産シーンを収めたDVDサービスあり
- シェフが作る豪華な食事や、エステなどのご褒美系も充実
- 入院着やアメニティなどが充実しており、出産準備品が少なくて済む
と、まあどう見ても人気のクリニックだったし、混雑していて分娩予約の制限があるとホームページにも書いてあったので心配でしたが、そこに運良く転院受け入れが決まりました。
急な話だったので院長に確認してもらい、「受け入れてくれる」と折り返しお電話くださった時は、電話口で泣きそうになりました。
陣痛で向かった時も、託児所が空いている間は娘を保育士さんが預かってくれるとのこと。なんとありがたきサービスでしょうか。これで安心して産みに行けます。。。
2人目以降の出産こそ、シミュレーションは十分に
里帰り出産をしないという選択肢は、産後の大変さだけの問題ではありません。
どんな事態になっても、まず安心して産みに行けることは大前提。帝王切開や無痛分娩の計画出産ではない限り、赤ん坊はいつ出て来るかわからないものです。「陣痛が来たら駆けつけてあげる」と言っている人を、いつでも本当にあてにできますか?
- 託児所付き
- 子連れ入院可能
- 洗濯サービス
特に2人目以降の出産でありがたいと思ったサービスはこの3つ。
一緒に診察室に入ればいいし、産院に託児所なんて別にいらないわと思っていたけれど、出産前後には神のようなサービスですね。
いざとなれば子連れ入院ができるというのも神のよう。ジジババの都合が急に悪くなったり、子供がママと一緒にいたいとぐずったとしても(そうなってくれたら嬉しいw)、臨機応変に対応できるというのは大変ありがたいことです。
それから入院中の洗濯事情も重要。義母に頼めば快く洗濯配達をしてくれるとは思うけれど、まだ毎日パンツまで洗ってもらうのはなんとなく気が引ける仲です💦
クリーニングサービスまではなくとも、満足に洗濯機を使える産院を選びたいものですね。
日中ワンオペで子育てしているママさんは、多少離れている産院であっても、そのようなメリットを十分に理解して最終決断することをオススメします。
以上、後悔しまくりの産婦人科探し体験談でした。