足を折りたたむとそのままチャイルドシートになる2in1ベビーカーDoona(ドゥーナ)インファントカーシート&ストローラー。
前回の記事ではDoonaを利用するメリット・デメリットを詳しくお伝えしましたが、今日は実際に車のお出かけで使用してみた感想をもとに、改めて良いと感じた点や、購入前に知っておくべきデメリットなどをまとめてみました。
後悔のないお買い物ができるよう詳しくレビューしますので、参考になれば嬉しいです!
まずはDoonaの使い方や特徴をおさらい
動画で解説!ベビーカー→チャイルドシートにする方法
前回の記事にも貼ったYoutube動画ですが、まだ見てない方はぜひこちらの動画を見た上で下記読んでもらえるとわかりやすいと思います。
新生児にも優しい!赤ちゃんの「安全」と「快適性」を1番に考えた2in1ベビーカー
Doona本体に添付されていた日本語版パンフレットです。
足を折りたたむとそのままチャイルドシートに使えるということで、本当に安全に使えるものなのか心配になりますが、パンフレットを読んでいるとDoonaは「安全」と「快適性」を一番に考えられた2in1ベビーカーであることがよくわかります。
※画像クリックで拡大します
- ワンタッチで変形するモビリティ
- 1台2役(2in1)だからお出かけしたくなる
- ベビーカー不要で省スペース
- EN基準をクリアした最高水準の安全性
左のページにはEN基準をクリアとだけ書かれていますが、右のページにヨーロッパ/北米基準合格(ECE R44 / EN 1888 / NHTSA / ASTM F833)と書かれています。
育児先進国とはいえど、日本人には馴染みの薄いイスラエル製品ということで一抹の不安を感じますが、現在日本でも採用されているチャイルドシートの新安全基準ECE R44にも合格している製品ですので安心です。
安全基準を強化するために、日本国内で定めていた安全基準を一旦捨てて、まるごとヨーロッパの統一規格「ECE規則44号」を採択することになりました。
これは各国がバラバラに安全基準を設けるのではなく、良いところは互いに認めてまとまっていこうよ、という国際協調の道に国交省が歩みを進めた証です。これによって製品の開発も流通もチャイルドシート先進国群のヨーロッパと協調路線を組め、より先進的で安全な製品の開発・普及への近道になると考えたわけです。
またパンフレットに「乳幼児向け厳選素材」と書かれていますが、シートには抗菌、低刺激、温湿度調整効果のあるbamboo charcoal fiber(竹炭繊維)を使用しています。とてもなめらかで心地よい肌触りが印象的。
我が家で使用するDoonaのカラーはクラシカルグレーです。スーツのような品のある生地感です。
もちろんシートは取り外して洗濯ができます。(中性洗剤で手洗いとの指示が書かれていました)シート自体にも詰め物があってふかふかです。
シートにはヘッドサポートとインファントインサートが別途ついています。
インファントインサートは5kg未満の新生児用の高さ調節シートです。
硬めのスポンジのようなクッションで、簡単に取り外せます。
■シートカバー…表地:ポリエステル100% 裏地:ポリプロピレン100% 詰物:ポリエステル60%、ポリウレタン40%
■ヘッドサポート…表地・裏地:ポリエステル100%、詰物:ポリエチレン20%、ポリウレタン80%
■インファントインサート…表地:ポリエステル100%、裏地:ポリプロピレン100% 詰物:ポリエステル60%、ポリウレタン40%
人間工学に基づいた設計をしており、操作ミスや跳ね返り防止などの配慮もバッチリされているとのこと。実際に触っていても非常に動きがスムーズで操作しやすいなと感じました。
生後3ヶ月の赤ちゃんをDoonaベビーカーに乗せてみた
現在3ヶ月半、約8kgのビッグベビー(というかムチムチ)な息子です。もちろんインファントインサートは外して利用。とっても心地良さそうにしてました。
足を折りたたんだ状態です。タイヤは宙に浮く作りとなっているため、平らな床であれば配慮は必要ありません。
とはいえ、お店の座敷などに置かせてもらう場合は、マナーとして付属のシートプロテクターなどを敷くべきだと思います。
シートプロテクターは座席に差し込む部分だけ少し芯のようなスポンジ?が入ってますが、全体的に薄手で手のひらサイズに折りたためるので、ママバッグに常備しても邪魔になりません。
足を出すとたちまちベビーカーになります。
ハンドルをお出かけモード(対面の位置)にしていませんが、中央の位置のままサイドウォークモードとして並走するようにベビーカーを押す(引く?)こともできます。スーツケースを真横で転がすようなイメージです。体の側に寄せるので、狭い場所でも動かしやすいのが利点!そんな他のベビーカーにはない押し方ができるのもDoonaの魅力です。
足のひろげ方と折りたたみ方
このパンフレットの図とDoona公式の動画がもっともわかりやすいです。
足をひろげるときはシート裏にあるパーツを引き上げるだけで足が飛び出て来ます。高い位置で押すとガタンっと勢いよく出るので、図のようにあまり宙に浮かさない位置で出すのがポイント。
たたむときはその逆ですが、前の大きなタイヤを足で押さえる必要があります。タイヤが折りたたむ方向にいけば、そのままシートを下に下ろしていくだけで勝手にロックされます。力は全く入りません。
シートの裏にあるボタンはこんな感じです。赤いボタンを押しながら白い部分をスライドさせます。ハイローチェアなどでリクライニングを倒す操作と同じ感覚でできます。
Doonaは開閉とも本当に一瞬で簡単にできます。エアバギーの糸通しのような開閉ロックにイライラしていたぽておさん(夫)も、すぐに慣れてご満悦でした。笑
停止中の転がり防止ストッパーもついています
ロックボタン(赤)と、ロック解除ボタン(緑)が別なのが先進的!カチっと音がなるので、ロックがしっかり完了できたかわかりやすく安心です。
日本のベビーカーだと、ストッパーを押して停止、引き上げて進行できるようになるのがほとんどですよね。
Doona ISOFIXベースの設置方法
今回、別売のISOFIXベースも使わせていただきました。このベースの設置も超簡単です!
このベースを取り付けておけば、Doonaを「置くだけ」でチャイルドシートとして使えると言えるぐらい一瞬で設置が完了します。
上の動画ではなぜかISOFIXを外した状態から始まっていて、最後にカチっとベースごと押し込んでますが、ベースをISOFIX固定した状態のままDoona本体の取り外しが可能です。
取り外しもこんなにワンタッチでできます。
ベビーカーのベルトを外して赤ちゃんをおろし、チャイルドシートに乗せてベルトを留め、ベビーカーを折りたたんでトランクに積むといういつものステップを考えると信じられないぐらいに時短。実際にやってみるほど感動でした。
我が家のMPVに設置するとこんな感じです。
Doonaを実際に使ってみてわかったメリット
想像通り、快適すぎる車移動になった
ドアを開けて一瞬で赤ん坊の乗せ下ろしが完了するので、とにかく楽です。本当に楽。
何店舗かハシゴでの買い物と外食をしましたが、「◯◯にも寄ろうか」というのが全然苦になりません。2歳の娘が降りるより速い。
トランクをほぼ開けずにお出かけ完了しました。これなら荷台スペースが大きな車に乗る必要ないなぁと思いましたね。
チャイルドシートを置いている座席が赤ちゃんの指定席にならない
チャイルドシートを車に設置していると、何か理由がない限りなかなかその座席から取り外すことってないと思います。
なぜなら面倒だから。
しかしDoonaならISOFIXベースをつけていても取り外しが超簡単なので、大人がその座席に座りたい時、即座に何もない状態にできます。
これが普段から何かと便利なものだなと思いました。
私は車でお出かけの際、駐車場に停車した車内で授乳をしちゃうことが多いのですが、授乳ケープをしていてもやはり目線は気になるので、なるべく後部座席で隠れるように授乳してます。
荷台スペースをできるだけ大きく作りたいので、普段2列シートにして私は助手席、後部座席はチャイルドシート2台で埋まっているのですが、これまでは無理やり娘のジュニアシートに軽く腰をかけて授乳したりしてました。
それがDoonaなら気軽に後部座席を作ってゆっくり座って授乳できます。地味に嬉しいポイントでした。
3列目に固定するのもDoonaなら無理なくできる範囲ですから、ちょっとお客さんを乗せたい時も有効です!
Doonaはおしゃれ!街で注目を浴びる
Doonaは日本で販売されているベビーカーのラインナップとは明らかに違う風貌。外で走らせていると目立つようで、何かと周りの視線を感じました。
すれ違いざまに「あのベビーカー、おしゃれやなぁ!」って会話しているのを聞いたり、「これ、車でも使えるやつですか?」と実際に聞いてきたママさんもいました。
街中で見ると、こんな感じですからね。いかにも外車です!カラフルな色を選んでいなくても、タイヤのアクセントカラーなどでいい意味で目立ちますよ。
安定感バツグン 且つ 小回りバツグンのベビーカー
これ、珍しくないですか?ベビーカーってどちらかを犠牲にして選ばなければならないのが普通なのに、Doonaは約7kgのボディでガッシリした造りながら、カーシートサイズでコンパクトなんです。
狭い店内でも大変走らせやすく、飲食店でベビーカーのままテーブルに寄せた状態にさせてもらっても邪魔になりにくいと感じました。
そういう意味でも車移動のベビーカーとして、ピッタリじゃないでしょうか?
ちょっとした段差も登りやすい
おそらく対面式ならではの利点になるのかなと思うのですが、少し段差がある場合に前のタイヤを持ち上げやすいです。
この動画の最後のほうで電車に乗り込むシーンがありますが、前のタイヤを少し持ち上げてますよね。あの動作です。エアタイヤではなくとも、軽い段差ならクイッと乗り越えられるので、全くイライラしません。
まさに電車に乗り込むような時には、エアバギーより操作しやすいですよ!(エアバギーでクイッは私は上手にできません)
意外や意外!荷物をフックにたくさんかけても平気
前回の記事では対面式だから荷物をかけにくいであろうと予想していたのですが、ベビーカーフックを取り付けてみたところ意外や意外!荷物かけても全然大丈夫でした!!
むしろスーパーの買い物カゴなんかはエアバギー以上にかけやすい。床に平行にかけられて、カゴいっぱいになるまで入れても安定していました。重いものばかり入れない限りは、対面式だからこそ?ウィリーのような状態にもなりにくいと思います。
カゴ1杯分の荷物が入ったレジ袋をかけた状態だとこんな感じです。1Lの牛乳とジュースも入ってますが、カゴの時以上に安定しています。ママバッグも問題なくフックに掛けられました。
しかし足元に荷物が来るので赤ん坊は少し邪魔そう。今でギリギリなので、大きくなったら足が完全に当たってしまって嫌がられそうな予感…(というか蹴られてしまって、こちらが掛けていられないかも?)
ただDoonaは手すりが長いので、小さな買い物袋などだと足元まで届かないですよ。ちょっとしたものを掛けられる部分があるかないかだけでもかなり違います。
それからサンキャノピー付け根の両脇にフックをかけられそうな場所をみつけたので、小型のS字フックをかけてみました。(おそらくオプションバッグの固定パーツ)
すぐはずれるので応急処置的に小さなからまないヘアゴムをかけてみてます。結束バンドで固定したら確実かしら。それともフックをもっと違う形状のものにすべきかな。ちょっとこちらはまだほとんど使っておらず様子見です(また後日レポ追記したいと思います)
ここが上手に使えたら、荷物入れがないDoonaの強力な助っ人となってくれるはず。
フック類をつけると、せっかくのおしゃれDoonaが生活感ありありになってしまいますがね…ちょっとそのあたりもこれから研究します😓
追記
このパーツに固定して使うスナップバッグもレビューも書かせていただきました。これが思った以上にすごい収納力で、しかも使いやすい!もうここにフックはつけません。笑
Doonaって実はすごく荷物も載せられるベビーカーでした。。。
後悔の元!Doona購入前に知っておいた方が良いデメリット
どれだけ乗せおろしがスムーズでも「重い」というのは覚悟すべし
我が子はもう8kgぐらいあるので、Doona本体7kgと合わせると15kgを持ち上げて乗せおろしすることになりました。
Doonaの乗せおろしは確かにめちゃくちゃスムーズですが、女の私だと「ヨイショ!」っと気合を入れて持ち上げないとかなり重いです。愛車のMPVは座席のシートが高めなので、なおさらしんどく感じました。まあ重いのは一瞬だし、力持ちなほうだから、なんてことないんですが。
腰上まで持ち上げない限りはそこまでしんどくありませんが、いくら足を折りたためても8kgまで成長した赤ん坊を乗せたまま階段を何段も登ったりするのはちょっとやりたくない…それが現実の本音でした。
小さいうちなら全然アリだろうし、ぽておさん(夫)なら15kgでもなんてことなさそうですが。「いざというときに、そういったこともできる」という選択肢があるのはやはり強みです。
車はスライドドアじゃないと厳しいんじゃなかろうか
トラベルシステム全てに言えることですが、Doonaを車に乗せる時は人が入り込む以上にしっかりドアを開けないといけないので、スライドドアではない車で狭い駐車場だと乗せおろしが厳しいシーンが出てきそうに思います。
日本ならではの悩みですね。やはりファミリーカーはスライドドアが実用的。
13kgまでと書かれているが、現実的にカーシートとしての使用年齢は1歳になるまで位かなと思う
うちの子がムチムチすぎるだけなのかもしれませんが、8kgの我が子が夏服で乗ってもけっこうシートにぴったりサイズに感じました。
さらに5kgも大きくなった時に、果たして乗れるのか?いささか疑問です。足もシートからかなり出てしまいそうだし、カーシートとして使った時に窮屈なんじゃないかなと。
何より20kgの持ち上げには自信がありません…さすがにここまできたら普通に赤ん坊だけ乗せおろしした方が楽なんじゃないかなと。
ただベビーカーとして使うだけなら、13kgまで使っても全く問題ないかもしれません。
こちらも追ってレポしたいと思います。
↓生後10ヶ月の時に書いた追記
エアバギー以上に暑そう
ベビーカーに乗っているといつもご機嫌でいてくれる我が子が、お出かけ中グズりました。
何かと思って抱き上げると、冷房の効いたお店の中なのに背中汗がグッチョリ。店内に入る前に5分ほど外を走ったためか、どうやら暑くてグズったようです。
通気性が悪そうに感じるので、一度蒸れると相当暑そうです。真夏の屋外を少しでも歩く時は保冷剤入りのひんやりシートなどが必須と思います。
イスラエルって夏でも30℃以下の国なんですね。日本の夏には不向きな製品なのかもしれません。少なくとも、暑い日に長時間Doonaで外を出歩くのはかわいそうに思います。
↓こちらはうちの愛用品です。薄いのでDoonaにも問題なく敷けました。
乗せ替えがないとずっと同じ姿勢になってしんどそう
乗せ替えがない=ベビーはずっと同じ姿勢で固定されることになります。
今回は蒸れて暑かったというのももちろんありますが、ずっと同じ姿勢でいるという意味でもなんだかかわいそうで、結局抱っこ紐で何度か抱っこしました。
いくらDoonaに乗せたまま全て済むと思っても、ずっとDoonaに固定は非現実的…というかかわいそうに思います。
まあ、これもトラベルシステムなら全てに言えることですね。
ISOFIXの台座は購入をオススメ
シートベルトで固定する場合は、上の動画のような手順になります。
ISOFIXベースがあったほうが一瞬で乗せおろしが完了するDoonaの良さが存分に活かされるので、私は同時購入を激しくオススメします!
これなら普通のチャイルドシートのほうが乗せおろしが速く済むんじゃないかと思います。車移動が多いようであれば、間違いなく投資する価値ありですよ!
※ISOFIXベースはDoonaの商品ページに選択肢が用意されており、合わせて購入できます。
【まとめ】DoonaはA型ベビーカーとしての完成度も高い!車移動中心の人はもちろん、車をめったに使わない人にもオススメ
Doonaは重さ、暑さなど気になる部分はありますが、そのあたりをわかった上で購入に挑めば大満足の買い物になると思います。
車移動を超快適にするカーシート(ベビーシート)であると同時に、A型ベビーカーとしての完成度が高いなというのが印象的でした。
車移動中心のママさんにもちろんオススメなんですが、コンパクト且つ安定感バツグンのベビーカーなので、車移動でなくとも思った以上にオススメ!電車などの公共交通機関利用の際も、真夏ではない限りかなり快適に使えるはずです。
そう考えると逆転の発想で「たまにしか車使わないのに、わざわざチャイルドシート用意するのもなんだかなぁ」って人ほどオススメなのかも!?
そしてやはり実際に使ってみるほど「低月齢ほど使えるアイテムだな」と思ったので、出産準備品として早めの購入をおすすめします!
たとえば秋〜冬生まれの子が生まれてすぐの新生児からDoonaを使って、暑さとシートの狭さが気になりだしてからB型ベビーカー(腰がすわる生後7ヶ月ごろから使用可)に買い替えるのは非常に賢い選択だと思う。
↓たとえばこんなB型ベビーカー
もちろんハードに使う場合はエアバギーやスムーヴがオススメですけどね。一般的なAB型ベビーカーと比べて、このようなB型ベビーカーは同じような設計なのに断然重量が軽くて値段も半額以下ですよ!
うちの子がサイズアウトするまではDoonaを使ってみようと思うので、また改めてレポートしたいと思います。
Doona取扱店と、おすすめのショップ
日本に上陸したばかりの商品なので、まだ日本ではDoonaを販売しているお店ってとても少ないです。私が調べた限り、現在楽天やAmazon.co.jpでもDoonaの取り扱いはありません。
追記:Amazon・楽天での取り扱いが始まってました
価格が乗っているので、購入する時はクーナセレクトからがおすすめですが・・・
レビューもついてきてるので、ぜひ実際の口コミもチェックしてください!
↓前回の記事はこちらです