我が家は築10年の中古マンションを購入しました。しかも最上階の東南角部屋。東側はぐるりと玄関まで繋がる広々ルーフバルコニー付き。立地や価格等も好条件で、ずっと一戸建て希望だった私たちでしたが、ここに決めてしまいました。
二人とも実家は一戸建て。集合住宅は一人暮らし用の賃貸物件でしか経験がありません。
そんな私たちが実際に住んでみてわかった最上階東南角部屋のメリット、デメリットをお話しします。
我が家のLDK、間取りはざっくりこんな感じ
和室が併設されている横長リビングです。ルーフバルコニー付きの物件です。リビングの東にはルーフバルコニーに出られる掃き出し窓、和室には小窓がついています。
最上階・東南角部屋のメリット
メリット①:とにかく風通しが良く涼しい
立地が良い(まわりに大きな建物がない)こともあり、とにかく気持ちよい風が通ります。一般的に最上階は最も暑くなりやすいお部屋と言われているかと思いますが、風が通れば熱がこもることなんて気になりません。窓を開けていると地上よりマイナス3℃ぐらいは違う気がします。
前の住人さんはリビングにエアコンをつけておらず、超絶暑がりの旦那はそんなことできるわけないと疑っていましたが、今年のとんでもない猛暑日でもクーラーなしで過ごせました。
…すみません。ちょっと言い過ぎました。厳密にはリビングに連結している和室にはエアコンを設置してまして、赤ちゃんがいることもあり、和室の戸を開放してゆるくクーラーを一日中つけていた日もありましたけど。
でもこのお部屋は、前住んでいた西日の当たるアパートとは比べ物にならないぐらい本当に涼しいです。これには旦那氏、大喜びです。
ポイントは東南の角部屋であるというところ
角部屋なので東側に窓がいくつかあります。一番部屋の全体を風が通り抜けるのは、玄関を解放してリビング中央の窓を開けたときですが、東側の窓からは南風とは違ったヒンヤリ感のある風が入ります!
夜は山おろしの風が北東側から吹いてくるのがわかり、それがとにかく気持ちいい!!南からあまり風が吹かなくても、東からはたくさん風が入るなんてこともよくあります。和室の小窓でも、東に窓があるかないかでは全然違いました。おかげさまで超絶暑がりの旦那でも、夜はほとんどクーラーをつけずに夏を過ごせました。
それにバルコニーが南東向きに近い東南角部屋なので、暑いのは午前中だけ。朝は直射日光が部屋の中まで差しますが、真夏日でも朝10時ぐらいには落ち着きます。我が家は西に窓がないので西日の影響を全く受けません。夕方になるほど涼しくなります。これは一戸建てではなかなか叶いません。マンションならではのいいとこ取りです。
うちはないですが、トイレやお風呂にも窓があると最高だと思います。
メリット②:窓が多くて明るい
窓が多いと風が通るだけでなく採光を得ることができます。東南なので、程よい明るさです。
日中は電気をつけることがありません。
メリット③:ルーフバルコニーが布団干しに大活躍!
晴れている日は毎日布団を干すような母のもとに育ったこともあり、私は布団を干すのが大好きです。あくまでお日様のニオイが好きなので、レイコップや布団乾燥機は買う気になれません。
最近のマンションってバルコニーがインナーバルコニー型(屋根がある)じゃないですか。ベランダの壁にかけて布団を干すのは禁止されているし、ベランダの中で布団を干して直射日光がしっかり届くのだろうか、どうやって布団を干しているんだろうかとすごく疑問に思っていました。マンションより一戸建て派だった理由の一つです。
しかしこの不満はルーフバルコニーが解決してくれました。真上に屋根がないので、東バルコニーでも上方向から光がしっかり差します。冬以外であれば、お昼を過ぎても差します。これが布団干しに大活躍!
光を遮るものがないので一戸建ての南向きバルコニーよりもしっかり干せる勢いです。ルーフバルコニーの活用法は、まずは布団干しに尽きると思っています。5枚布団干しを設置して、気持ちよく干しています。
こんな布団干し使ってます
実際にインナーバルコニーにはどれだけ直射日光が入るのか
東南向きに近い我が家の南バルコニーだと、思ったより夏の午前中は直射日光が入りました。お天気の良い午前中であれば布団干しもそこそこ快適に出来ると思います。ただしルーフバルコニーとは雲泥の差です。
ちなみに洗濯物は…
洗濯物にそこまで直射日光は必要ないと思っているため、普段はバルコニーに元から設置されている竿受けを使って洗濯物を干しています。急な雨が降った時のためにも、屋根のあるインナーバルコニーがやっぱり便利です。
屋根のないルーフバルコニーにずっと物干し台を置いていると、雨風で汚くなりそうなのも気になります。布団干しも都度折り畳んで屋根のあるところまで持って行き、倒して保管しています。それでも雨が激しく後は底側が汚くなるので、布団を干す前に拭いています。
メリット④:開放感
高層マンションと言っても10階ほどのマンションですが、郊外なので角部屋でも周りの視線を感じる建物が近くにありません。屋根のないルーフバルコニーでも、上から誰かに覗かれる心配がありません。
その点、下の階のルーフバルコニーは、私たちからは丸見えです。(なるべく見ないようにしていますが、うちより広いルーフバルコニーなのにほとんど使われていない様子…)
隣接する部屋が真下か隣しかないためか、生活音もほとんど聞こえません。ただけっこう人の多い住宅街なので、車の音や子どもの声はそれなりに聞こえてほどよく賑やかです。高台にあるので眺望が良く、昼も夜景もきれいです。義父はこの夜景を見て、「50万円の夜景」と名付けました。笑
この贅沢なのびのび感はマンションならではですね。
メリット⑤:誰も我が家の前を通らない
角部屋の特権として門付きのアルコーブがあります。前を通る可能性があるのは掃除のおばちゃんぐらい。玄関側の部屋の窓を網戸にしていると、見ようとしていなくても結構中が見えるので、角部屋ってやっぱりいいなと思います。
メリット⑥:エレベーターが始発
最上階なので、エレベーターを呼ぶと先に乗っている人はいません。これが地味に朝のラッシュ時間にはありがたい。うちのエレベーターは戸数の割にエレベーターが小さめなので、必ず乗れて良かったと思うことが多々あったりします。
メリット⑦:ちょっとした優越感
最上階の角部屋に住んでいるというと驚かれます。このマンションの中で一番好条件と言われる部屋に住んでいる優越感は気持ちのよいものです。笑
中古マンションなので、この物件が私たちのタイミングで出てくるのは奇跡的。かなり運が良かったと思います。今後売却することになったとしても、売りやすいのではと思います。
最上階・東南角部屋のデメリット
デメリット①:窓が多くて家具を配置しにくい
窓が多い横長リビング。開放感バツグンというのは裏を返すと家具を置ける部分が限られて、配置が非常にしにくいです。
最上階は関係ないデメリットですが、レイアウトだけでかなり悩みましたので、こちらは別記事にしようと思います。
デメリット②:朝明るくなるのが早いし、朝から日差しが暑い
夏は5時台に明るくなり、暑さを感じて毎日目覚めてしまいました😂
遮光カーテンなどで対策すればいい話ですが、夜型の人には結構キツイかも…。うちは早寝なので特に気になりませんでしたが。
デメリット③:鳥などのお客さんが多い
高層マンションでもやって来るんですね。田舎だからでしょうか。虫だってトンボやセミまでいらっしゃることがあります。
上階にいくほど虫は少なくなるのかもしれませんが、鳥は停まりやすいと思います。けっこう大きな鳥もやってきます。先日ルーフバルコニーに来たカラスと目が合った時はドキっとしました。
鳥の糞害もけっこうありますが、なぜかほとんど玄関側なので、掃除のおばちゃんがいつもきれいにしてくれて助かってます。
デメリット④:雷がものすごく怖い
周りが抜けている分、うちのマンションにしか落ちないんじゃないかと思わせられます。眺望が良いからこそ、どこが光って落ちているのかもよく見えます。
もちろんマンションに避雷針はあるようですが、あるからこそ、この建物目がけて落ちるんじゃないかと思ったり。
雷恐怖症とかではありませんが、先日大きな雷が鳴った時は、今まで経験したことのない怖さでした。超高層タワーマンションだと、もっともっと怖いんじゃないでしょうか。
ちなみによく聞かれるんですが、最上階だからといって雨音は全く気になりません。コンクリート造だからでしょうか。戸建ての方が断然音がすると思います。
デメリット⑤:地震や火災が起こった時を考えると…
※2016.5.25追記です
地震が起きたら最も揺れるだろうし、出口に最も遠いので緊急時には最も脱出しにくい部屋と言っていいでしょう。それにどこかの部屋で火事が起きてしまったら、煙は上階へ上がるので、いち早く逃げないと危険です!
地震が起きて停電、断水などの事態は、被災地のど真ん中でなくても十分ありえる話。
停電すれば、もちろんエレベーターが使えなくなります。
我が家は最上階と言っても10階程度ですが、それでも子供を抱きながら給水所で汲んだ水タンクを持って階段で上り下りすることを考えると憂鬱です。
下水管が壊れていると下の階の人に迷惑をかけてしまうから、大きな地震が起こったあとはしばらく下水すら流せないという話も聞きました。水が復旧しても、マンションの配水管やポンプの復旧に時間がかかることもあるそう。
それからうちのマンションは電動の立体駐車場なので、停電すると車を出すことができません。どこかへ車で逃げたり買い出しにも行けないし、車中泊すらできないなんて…
マンションって地震に強いようで、災害時には制限が多くなりそうだし、ひとつひとつのリスクが大きい。建物の倒壊は防げても、揺れ自体が大きいので部屋の中に置いてある家具や家電が一戸建てよりも大きく動くと聞いてビクビクしています。
災害時には一戸建ての方が応用が利きそう。やっぱり一戸建てに憧れます…
【追記】デメリット⑥:大規模修繕工事の際、騒音などに苦しむこと必至
大規模修繕工事中は最上階角部屋は最も負担を強いられる部屋になります。本当に辛い日々を送っています。
マンションに住むなら、東南角部屋が断然おすすめです
東南角部屋は本当に最高です。朝方が可能なファミリー層には絶対おすすめします!通風と明るさが全然違うと思います。目覚ましいらずで規則正しい生活ができますよ。
同じ角部屋でも南西角部屋だったら買わないかも…夏ものすごく暑そうです。コスト面を考えても、それなら角部屋じゃない方が良いかもしれません。
ちなみに光がたくさん入るので、東南角部屋でも冬寒すぎるという心配はいらないと思います。真冬でも天気のよい午前中は太陽の熱でリビング中が暖まり、暖房いらずでポカポカです(2016.2.20追記)。マンションは気密性もいいですしね。
ルーフバルコニーを活かしたいのであれば最上階が断然Goodですが、最上階かどうかはそこまでこだわらなくても良いかなと思います。はっきり言って見栄の部分が大きいかも💦階段で上がれる階数のほうが便利だったりしますしね。でも気分はとってもいいですよ。笑